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コラム・日々のこと

ミラーミラー オン ザ ウォール

2019.02.28

自分と向き合うことは大変なことです。

どちらかと言うと目を背けたくなることを見ていくことだからです。

 

皆さんは白雪姫の物語をご存知でしょうか?

この物語に登場する女王様であり魔女であり白雪姫の継母は

「鏡よ鏡よ、この国で1番美しいのは誰?」と魔法の鏡に問いかけます。

すると鏡は「それは、もちろん女王様です。」と答えます。

この鏡はウソをつかない、つけない鏡です。

白雪姫が幼い間、鏡は「この国で1番美しいのは女王様です。」と答え続けます。

しかしながら、白雪姫は成長をするにつれて美しさを増していきます。

年月が経ったある日、ついに鏡は「女王様あなたは確かに美しい。

けれど、成長をした白雪姫は、あなたよりももっと美しい。」そう答えます。

その答えを聞いた女王は怒り狂います。白雪姫の命をねらうくらいに・・・。

自分と向き合うことは想像以上に酷であるかも知れません。

ワンステップでは「自分と向き合うこと」を

TA(交流分析)、インナーチャイルドなどの心理学を通して取組んでいます。

 

私にTA、インナーチャイルドの心理学を教えて下さった先生は、

心療内科の医師から「薬は抑える、維持する効果しかない。

本当に回復を思うなら自分を認めて上手く特性と付き合う術を見つけて、

身につけて行くこと。それにはセラピー、カウンセリングの力が必要だ。

あなたならそれを担えると期待している。」そう言われて、既に持っていた

心理の資格を活かしてセラピー、カウンセリングをはじめられました。

(予断ですが、お薬と精神疾患の治療効果について同じような意見を

岐阜県内の心療内科の先生もされていらっしゃいました。)

 

我が恩師の教えは「自分を自分で分析していくこと」からはじまります。

潜在意識の中に押し込めて忘れたふりをしていたことがよみがえってきます。

「目の当たりにするには耐え難く受け入れ難い私のこと」であったり

「忘れてしまいたいくらい辛く悲しい私のこと」であったりします。

授業中に泣き出してしまう生徒さんや、

憤慨して怒りをあらわにされる生徒さんもいらっしゃいました。

私も「ゲー」っと口から魂が抜け出そうになることがよみがえってきました。

 

その様な時、先生は落ち着いた様子で生徒一人ひとりに

しっかり対応していかれます。もちろん、どうして潜在意識の中に

押し込めたりしてしまうのか?どの様に向き合っていくのか?も学んでいきます。

授業そのものが自分を通して行う実践的なセラピーでありカウンセリングなのです。

そしてこの経験こそが、セラピスト、カウンセラーとして

クライアントにも同じように真摯に向き合って行けるようになる第1歩である

という考えが先生の中にあるからです。

 

自分でも気づかない意識の奥底(潜在意識)にある

無かったことにしていること、忘れたふりをしていること。

自尊心をキズつけられた経験、恐ろしい経験、悲しすぎる経験など・・・。

それが今のあなたの悩める原因や理由、心のモヤモヤを生み出しているのかも知れません。

白雪姫の継母の様に、その事実に抗うのか?無かったことにしてしまうのか?

それとも、苦しいかも知れない覚悟を持って向き合い、気づいて理解し認めていくのか?

その選択をするのはあなた自身です。

 

思い出して行く過程は苦しいこともあるかも知れません。

しかしながら、自分がどの様なことに悲しみや恐れや怒りを感じやすいのか?

それを知ることができると心のモヤモヤが晴れて行きます。

その、心のモヤモヤ解消のお手伝いもワンステップの支援の一つです。

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