「リハビリ」ではなく「リカバリー」
2017.01.09
医療や福祉の現場で今でもよく使われている「リハビリ」という言葉があります。
特にお年寄りの介護の場面ではよく使用されます。
その意味は様々な機能の維持・回復といったところでしょうか。
でも、その「リハビリ」をしている方からすると、多くの場合、
自分の希望や要望に基づいて考えられたものでないことがあり、
誰かが作ったプログラムを“やらされている感”があります。
精神保健福祉領域では「リハビリ」という言葉は使わず、
「リカバリー」という言葉を使います。
これは、「自分の意思で、自分の望む方法(手段)で、
自分のペースで、様々なことを維持・回復したり、獲得したりする」といった
“自己決定”の意味合いがあるからです。
老若男女、障害や病気の有無に関係なく、
誰しも”自分のしたいことは自分で決めたい”ですよね。
人生の方向性を自分で決めるからこそ、前向きな気持ちで
自分の健康や元気を回復させることに取り組めると思います。
それを繰り返すことで、自分の人生に希望がもてるようになり、
ひいては人生を楽しむことができるのではないのでしょうか。