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コラム・日々のこと

憧れの方に☆

2018.03.08

憧れのアーティストに会うことが叶った昨晩。

三田村光土里さんは大変に素晴らしい方でした。

お話しの仕方は大変に落ち着いていらっしゃって

程よく冷静、程よく面白く、2時間30分の活動報告会は

あっという終わっていました。

 

行ったことのない海外の話し、そこでのアート活動、

三田村氏が感じたこと見たことを写真や動画を交えて聞く。

まだ見ぬ国に思いをはせ、憧れのアーティストの中身に触れられた高揚感と幸せで一杯でした。

 

意外だったのが、「ヨーロッパの方がアートに対して保守的である」

「日本は文化に関しては許容がある」との話し。

海外の方が開放的で何でもOKってしてしまいそうなイメージなのですが、

実際に活動するアーティストの三田村氏はそう感じていない理由は、

アートはこうあるべきではないか?

昔から確固たる芸術文化が育まれてきたからこその保守的な考えであり、

アートが尊いものである意識があるからではないかということでした。

鑑賞のため訪れるお客様に「どうしてこう表現するのか?」理由をたくさん聞かれるそうです。

 

それに対して日本は感覚で楽しむお客様が多いとのこと。

2016あいちトリエンナーレのインスタレーションでも

そんなお客様が多かったことを愛知県美術館の拝戸雅彦氏が、

「トリエンナーレでは、カップルがウィンドウショッピングを楽しむような感じで

作品を鑑賞していた」と話されていた。

 

アートが日常の延長線上にある気負いないものであるべきか?

確固たる尊いものであるべきか?これは悩みどころであり、答えの出ない

ものだと三田村氏は話をされていました。

「それでもこれからも自分のできる範囲で続けます。本当はもっと!!って思わなければ

いけないのかも知れませんが、私はこのスタンスで進みます。

また見に来て下さい。お目にかかれる日を楽しみにしています。」との、

お別れの言葉を頂いきました。

”自分のできる範囲で”この感覚を持ち合わせている方だからこそ

私は三田村氏に惹かれるのだろうと感じました。

圧倒的な力に満ち満ちたアーティストも素晴らしいですが、

等身大であるがままに、その時の私のベストをつくすことを積み重ねたい

そう思いました。

最後に三田村氏のインスタレーションの言葉を1つお届けいたします。

「問題なのは自分でつくりあげた自分らしさに振り回されてしまうことです」

 

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