アクティブ・ラーニングの観点で
2017.08.10
今日は事業所内で”だるまさんが転んだ”を行いました。
スタッフの「だるまさんが転んだをやります!!」の言葉に
利用者さんは「どうして?」「なんで?」の疑問の声を出されました。
が!!
「なぜでしょう~?それを考えることを含めてやってみましょう♪」と、
”だるまさんが転んだ”を決行しました。
所内で行うので、ケガやモメゴトがあってはいけないので、
☆走らないこと
☆鬼が動いた!と言ったら自分は動いてなかった!!の言い合いはしないように
☆走れないので、次に鬼になる方は鬼から1番遠くにいる方にする
以上のルールを決めて行いました。
「なんで?」と疑問をもちながらのスタートでしたが、
皆さんそれぞれに楽しそうに、童心にかえり”だるまさんが転んだ”をプレーして下さいました☆
3回のプレーの後、皆さんと共にフィードバックです。
「簡単な遊びと思っていたけれど、鬼になった方の”だるまさんが転んだ”のコールの
間合いや、パターンを考察しながら取り組んだ。」
「じっと待っていることが意外と大変だった。」
「童心に返れて楽しかった♪」
など、皆さんそれぞれに意見を出してくださいました。
さて、なぜ”だるまさんが転んだ”を行ったか?のタネ明かしです。
☆「待つ」ことができるか?ということ
ワンステップの利用者さんのほとんどの方がプログラムに対して
意欲的に取り組んでくださいます。本当にうれしいことなのですが、
「待ってください」が苦手な方もいらっしゃいます。
良かれと思って先行したことが、裏目に出てしまうこともあります。
「待って欲しい」という指示はそれなりの意図があります。
「待つ」ことが「ルール」であり、的確に指示に従うことにつながるのです。
それがとても重要なことを感じて欲しかったのです。
☆ルールを正しく理解し守ること
「待つ」ことでも述べたことに加え、自分の気持ちでルールを簡単に
破ってしまっては、社会の中に身を置いた際にトラブルの原因になってしまいます。
☆1人ではないこと
社会参加をすれば自分だけではなく周囲の人のことを気にする必要があります。
「鬼の方はどんな出方をしてくるのかな?」
「たくさんの人が鬼に捕まってしまった!助けるために進んでいくぞ!!」
「鬼に向かって行く自分以外の人が今どこにいるのか?」と気にすること
こういう気持ちが持てたなら、”だるまさんが転んだ”は自分と鬼の
1対1のことではなく皆で参加し共同で行っていることと認識されるでしょう。
この様なことを感じて欲しかったのです。
スタッフが発信する文章や言葉での説明や学びではなく、
利用者さんスタッフが一緒になって互いに刺激を与え合いながら
利用者さんが主体となり、自ら積極的に学んでいただける場を提供できたらと思います。
アクティブ・ラーニングの観点です☆