ひきこもりの長期化・高齢化
2017.02.03
「ひきこもり」期間の長期化・高齢化が問題になっています。
年齢が30代40代で「ひきこもり」状態にある方が多く存在し、
彼ら彼女らの両親の年齢が60代以上であるケースが増えている。
加えて、自ら支援を求めない「セルフネグレクト(自己放任)」により
ひきこもりの当事者とその家族が共倒れになる事例が相次いでいる。
2016年11月17日岐阜県で男女3名
父親(73歳)、母親(71歳)、長男(43歳)の家族の遺体が発見された事件は
ワンステップから程近い地域で起こった事件です。
両親は死後2ヶ月が経過し死因不明、長男は死後1週間死因は餓死だった。
同年9月に市の地域包括支援センター、保健センターの職員2名が
自宅を訪問した際に父親から「支援は必要ない」と断られ、
それ以降も何度か訪問をしたが応答がなく11月の訪問時に安否確認が必要を
警察を呼び3名の発見に至った。
呼びかけている、訪問もしている、しかしそれが実を結ばず、
最悪な結果を招いている。
「ひきこもったままがいい」当事者や家族が肯定感を持ってそう発言するのであれば、
私たちが上記のような事件が発生したことを「最悪」と表現することは
傲慢なことかも知れません。
「もうどうにもならない」そんな気持ちから
「ひきこもったままでいい」という肯定感に至ったのであれば、ちょっと待って下さい。
それは肯定にみせかけた諦めなのではないでしょうか?
家族以外の理解ある第三者に「どうにもならない」を話してみて下さい。
「ひきこもり」からの回復には「理解ある第三者」の介入が、
大変に大きな意味をもつのです。
「理解ある第三者」の介入と存在が
ひきこもりからの回復者の経験者のほとんどに共通して存在するからです。
ワンステップも第三者という選択肢のうちの1つだと思っていただけると幸いです。