TEL:058-215-1688
電話受付 平日
9:00〜17:00

コラム・日々のこと

ピンチはチャンス☆

2017.04.18

できないこと、初めてのことに挑戦することは不安で仕方がありません。

また、上手くできない、イメージしていた通り進められない

そんな自分に苛立ちを感じたり、投げやりになったり、

悲しくて立ち止まってしまったりすることがあるでしょう。

それでも、前みることや、進んでいくことを諦めないで欲しい!

私はそう思います。

 

私が先日、プロのメイクアップアーティストを目指し、

勉強をしている生徒さんのモデルになった時の話です。

メイクや化粧品に関する技術と知識は学んでいて、認定試験にも合格されています。

身につけたプロとしての知識をアウトプットし、お客様のニーズに応えられて

はじめて、自分のスキルがビジネスとして成立する。

勉強としては最終段階にある生徒さんです。

 

まずは先生に、お客様を相手にする心得や実践で活かせる対応方法を学びます。

学んだら即、実践!

ここで私が、メイクアップをしてもらうために訪れた客という設定で

授業に参加します。実践の場を再現したロールプレイングのはじまりです。

 

今日はどんなメイクを希望せれますか?

肌で気になること、悩んでいることはありますか?

メイクをする上でのポイントは?などなど・・・

私がどうしたいかを知るための質問が並んだカウンセリング用紙に記入をします。

 

記入が終わると彼女の出番です。

カウンセリング用紙をもとに彼女が今日のメイクのイメージを作って

そのイメージが私の思うイメージと合っているのか?すり合わせを行います。

自分の中にあるメイクの知識も技術も豊富で確かなもののはずなのに、

それを上手くお客様に伝えることができない。

分かっているのに上手くできない。そんな状況に感極まった彼女は涙をこぼして、

「すみません。できません・・・お客様の思っていることを上手く引き出す質問や、

自分の中のイメージを上手に伝えることができません・・・」と。

 

そんな生徒さんを見て私は、

涙を流しながら、できない状況を先生に伝えることは、

今の状況から逃げたいということではなく、

立ち向かって行きたい、乗り越えたいからなのでは・・・と、私は感じました。

 

心の中で生徒さんに対して、

『学んでいる段階、何もかも簡単にできてしまったら先生はいらないし、

私とロールプレイングする意味もないじゃないですか~

分かっているからこそだよ!!乗り越えていけるといいね☆乗り越えられるはず!!

応援しているよ』と思いました。

 

誰もが、新しいことや、学んでいく過程では、悩んで前進していくのです。

ワンステップの利用者さんが取り組む個別支援プログラムの中にも、

その過程があります。

 

私たちが大事にしていることは~

・「分からない」「できない」「失敗しました」をちゃんと言える環境を整えること

・分からなくても、失敗しても大丈夫な場であると思ってもらうこと

・失敗したからと言って問い詰めたり怒ったりしません

・失敗することや、分からないことの原因を一緒になって考えて、

出来るようになるための具体案を一緒に模索します

つまり、安心して様々なことに取り組んでもらえる場であるようにすることです。

 

利用者さんに「分からない」「できない」「失敗しました」

と言われると、私たちスタッフは「チャンスだ!!」と思います。

何故かと言うと・・・、

「分からない」は「知ること」のキッカケだからです。

「できない」は「できること」を増やす余地がある証拠だからです。

失敗は成功の母だからです。

 

先の話に戻ります。

「ごめんなさい。せっかく来て下さったのに、ちゃんとできなくて・・・」

そう謝る生徒さんに、

「お気遣い、ありがとう。大丈夫だよ! あなたの叶えたい未来にちょっと協力させてもらえているなら光栄なことです。」

そう伝えました。

 

この一部始終を見ていた先生の対応がまた素晴らしかったのですが・・・

それはまたの機会にお話しさせていただきたいと思います。

一覧を見る