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コラム・日々のこと

経験してきたこと

2017.04.10

皆さん週末は、どの様にお過ごしでしたでしょうか?

 

体操の内村航平選手が日本選手権において前人未到の10連覇を成し遂げました。

最終競技が終わった瞬間の内村選手の表情が大変に印象に残っています。

 

最後の種目、鉄棒で失敗もなく、全ての技を完璧にこなし、着地まで完璧!!

競技を見ていた私は「やった!!」と思いました。

しかし、内村選手の表情は

やり遂げたホッとした表情や、達成感に満ちた表情ではなく、

いつになく苦しそうな表情でした。

さらに、その後、床にへたり込んでしまいました。

 

「どうしたのだろう?」そんな内村選手の状況に不安と疑問を感じました。

その理由は試合後の記者会見で明らかになりました。

最終種目の鉄棒を残し、内村選手はトップの白井、谷川選手を0.050の得点差で

追うような状況であったこと、

「最後の演技の途中で笑いそうになるくらい今までで一番

悪いぐらいの演技だった」というくらい最悪な状況だったのです。

無事に終わったこと、結果を出せたことを「良し」とできない程の

苦しみがあったのだと思いました。

 

そんな状況の中、最後の種目前に内村選手が思い出したことは、

今回と同じように最後の鉄棒競技で逆転したリオ五輪の決勝のシーンだったと

話しをしていました。

このシーンが最悪な状況であっても最後の鉄棒を乗り越えられた要素の1つ

ではないか?と私は推測します。

 

苦しい場面に遭遇した時に

「あの時は、あんな風にして乗り越えたな・・・」そう思うことないですか?

私にはそういう経験があります。

苦しみや失敗からの成功体験は自分を強くしてくれる要素なのではないか?と思います。

結果が成功ではなかったことでも、

あの時、もがき苦しんだから、今の私があると思えることがたくさんあります。

 

今まで経験してきたこと全てに意味があり、全部、大切なことなのだと思いました。

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