利用者さん同士が良い影響をし合う瞬間に出会えることが

大変に嬉しく思います。

この瞬間があることは数ある就労移行支援事業所の中から

ワンステップという選択をして通って下さった付加価値であり奇跡と思っています。

少し大げさかも知れませんが、私はそう感じています。

 

今日はその瞬間がありました。

 

登場人物を仮に利用者AさんBさんとします。

Aさんは自分が希望する職種にパソコンスキルは必要ないし

パソコンはほとんど使ったことがないからできないからと、

支援プログラムの内容からパソコンプログラムを外していました。

 

しかし、今日、Bさんがパソコンプログラムを行う様子とその内容を

間近で見ることで、「自分もやりたい！できるかも！！」という、気持ちが

芽生えた様子を見せていました。

 

私たちスタッフはその様子を見逃さず、Aさんに

「パソコンやってみますか？」と、すかさず質問しました。

するとAさん

「はい、やってみたいです！」と、言ってくれました。

 

そこからパソコンプログラムをやり始めたAさん

できないと言っていたご自身の判断とは異なり、

パソコン作業をどんどんとこなして行くではありませんか！？

 

そんなAさんの様子を見て、感化されたのか？

少し集中力の途切れかけたBさんがヤル気を取り戻しプログラムに邁進する

そんなことも起こりました。

 

Aさんがパソコンプログラムをやることになった

Bさんがヤル気を取り戻したことは、この2人だから起こったことです。

 

Aさんは自分と同年代の人からの影響を受けやすいタイプです。

同年代のBさんができるのなら自分にもできるかも知れないそう思ったと推察します。

 

Bさんは、よい意味でプライドが高いところがあります。

BさんはAさんがどんどんとこなして自分に追い着いてくる状況に

負けたくない！という気持ちが芽生えたのではないか？と推察します。

 

上記は、あくまで推察ですが、私たちスタッフは利用者さんの性格を理解し、

そこにいるメンバーがどう影響しあうか？も実は考えています。

様子をうかがっています。

 

ワンステップに通って下さる方の目標は一般就労とその継続です。

同じ目標を持った者同士、良くも悪くも影響しあうことで学べることが多くあります。

トラブルはな方が良いでしょうが、でもそのトラブルからしか学べないこともあります。

これは、人や人生はお勉強のように決まった正解・不正解がないからだと思います。

 

そして、ワンステップはスタッフだけが学びや支援を担う訳ではなく、

実は利用者さんが自分では気付かないうちに、お互いにその役を担っているのです。